『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「先生、ありがとうございます。悩んでたのは、間違ってはいないんですけど・・・。たった今、別の問題?といいますか・・・思い出せないんすよねぇ・・」
俺の意味不明な説明。
先生はやっぱり分かっていない様子だった。
「なにが?」
俺は、たった今起きた出来事を村上先生に話した。
「あ~、あそこの店員さんね!俺は覚えてるよ。でもけっこー前の事だよ。あの子が入学する前の話だから。」
「へ!?覚えてんすか!?」
まさかの覚えている発言。
さすが村上先生。
でも、相川に出会う前の事だったなんて、本当にそうとう前の話だ。