『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
3時間ほど滞在し、俺たちはすっかり出来上がってしまっていた。
俺はすぐ酔っぱらってしまうくせに、気分がいいとついつい飲みすぎてしまう。
俺の、悪い癖。
「真っ赤な顔してますよ~?大丈夫ですか?」
もうあまり忙しくなくなったのか、福田さんもいつの間にか参加していた。
「だいじょーぶ。俺、酒強いから」
「ほんとですか~(笑)・・・あの、穂波さんは彼女いないんですか??」
突然そんな質問されても、酔っぱらっているせいか、俺は何も感じなかった。
「いない、いない。この人、すっごいモテるのに、今は仕事が恋人なんだって~」
俺が答える前に、村上先生が先に答えた。
「なんで先生が答えるんすかぁ~。ま、間違ってないですけどね!」