『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
俺は彼女のせいで、村上先生に相談したいことも出来ないまま・・・時間だけが過ぎる。
気付けば、ここに来てから2時間が経過しようとしていた。
なんか俺たちの会話を聞かれているような気がして・・話すに話せない。
「ごめんね、他のとこにすれば良かったね・・」
村上先生が申し訳なさそうに言った。
「いやいや、先生が謝ることないっすよ」
「いや、でもさ・・・。次行こうか」
村上先生はそう言って、店を出る準備を始めた。
「そうっすね。すいません、気を使わせてしまって」
俺はお金を払おうと、レジへ向かった。
「あの、穂波さん・・・・・!!」
後ろから俺は声を掛けられた。