『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
それからは、好きな食べ物を言う生徒もいれば、ハマッている音楽だったり、アイドルだったりと一人ひとりが様々な自己紹介をしてくれた。
自己紹介が済むと、残りの時間は、みんなでドッジボールをしてその日は終了した。
「次からは、普通に授業するからな。前期は体力テストと、サッカー!じゃあ、またな」
そう生徒に告げ、俺は教官室へと戻った。
自分の席に着き、コーヒーを飲みながら、さっきの事を思い出す。
「くくくくくく・・・・・」
なんでだろう、笑いが止まらない。
「なに~思い出し笑い??気持ち悪~~~」
村上先生が、冷たい視線をこちらに送る。
「いやいやいやいや、違いますよ。違わないけど。・・先生のクラスの生徒、中々おもしろいっすね」
「へ?あぁ~そっか、さっきBの授業だったんだ。だろ?面白いだろ~。で、なんかあったの?」
俺は、さっきの出来事を先生に話した。