『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「ありがとう・・・・」
俺は、それしか言えなかった。
「それ・・どういう意味ですか??」
「それは・・・・・」
このまま彼女を選んだら、あいつは俺を嫌いになるかな?
俺なんか、きっぱり忘れて、幸せな道を行くことが出来る??
また、いつかの日みたいに、先生!って・・・先生と生徒として笑いあえるのかな・・・・・・・・。
“ブーブー”
突然、着信を知らせる、携帯のバイブ音が鳴った。
「あ、ごめん。」
遅いぞっていう、村上先生からの電話かな。
俺は携帯に目を向けた。