『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
出会うべき人
家の近くでタクシーを降り、俺は妃菜のところまで走った。
「あっ・・・・・」
妃菜が、玄関先で俺を待っていた。
その表情は、とても不安そうだ・・・・。
「妃菜ぁ!!!」
俺は、ずっと呼びたかった名前を読んだ。
「せんせ・・・・!!」
俺は、ギュッと・・・妃菜を抱きしめる。
「先生ぃぃぃぃ・・・なんで来たのぉ・・・」
妃菜の声は、涙で震えていた。
「お前こそ、なんで待ってたんだよ・・・」
好き。
もう・・・それしかないと思った。
妃菜がすごく近く感じるよ・・・・・。