『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「もぉいいよ~!」
妃菜は、ベンチから立ち上がり、俺から離れようとした。
妃菜。
それ、めちゃくちゃ嬉しいことだから。
俺は妃菜を、ぐいっと強引に引き寄せて・・・キスをした。
妃菜がいけないんだぞ・・・・・・・・。
「せ、せんせ・・・」
「お前のせいだからな?妃菜、めちゃくちゃ嬉しい。俺のために取っといてくれたの?」
ギュ~~~って、また妃菜を抱きしめた。
「先生~!いたいよぉ~!」
「くくく・・・・だって可愛いんだも~ん」
やっぱり妃菜は可愛いな。
大人っぽい妃菜よりも、可愛い妃菜の方が似合うよ。
「これから、ゆっくり大人になっていけばいいからな、妃菜。焦ることなんてない。俺はずっと一緒にいるからさ」