『リナリア』~生徒に恋した体育教師~

恋色文化祭






あんなに暑かった夏がウソだったかのように、外は涼しく過ごしやすくなっていた。




季節は秋。文化祭の季節を迎えようとしていた。





職員室に行くと、生徒会の生徒たちが文化祭について一生懸命話し合いを重ねているところだった。






「お~頑張ってんな。ほれ、ちょっとは休憩しろよ」




俺はたまたま持っていたチョコレートを生徒たちに渡した。




「わ~ありがとう、先生!今ね、文化祭のテーマについて話し合ってるとこなの!いくつか候補があるんだけど・・先生はどれに一票??」





そう言って生徒たちは、10個程の候補を俺に見せてくれた。





「俺も見ていいの?へ~、たくさんあるじゃん!」





俺はそう言いながら、ひとつひとつ目を通した。





「生徒たちからアンケートを取って、厳選したものなんだよ」




「そうなのか~!」





ホントにどれも良いものばかりで、選びきれない生徒会の気持ちがよく分かる。








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