『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
たくさんあるなかで、俺はひとつのテーマに目が止まった。
「ポップコーン~恋色文化祭~・・・・・」
今までにないような斬新なタイトル。
「私もこれ良いと思ったんだ!テーマの理由もなんか良いし♪」
俺は、テーマの理由に目を通した。
“高校時代は青春。はじける元気とパワーはポップコーンのように。そして恋は、赤やピンクだけでなく、青や紫、緑だって色んな色に変身ができる。恋色のように鮮やかで、元気で楽しいポップコーンのような文化祭を作りたいから”
「そう、だな・・・めちゃくちゃ良いな、これ!」
理由を見てますますこのタイトルに惚れこんでしまった俺。
“高校生”というものを一言で表したかのような、そんなタイトル。
「先生がそんなに推してくれるなら、このタイトルにしよっか!」
生徒会長が言った。
「え、でもいいのか??他にも良いやついっぱいあるぞ?」
「うん!私たちはたくさん話し合いしたけど、結局決まらなかった。外部からの意見が結構大事だったりするんだよね!こういうのって!」
生徒会長がそう言うと、他の生徒会の生徒も、うんうんと頷いた。