『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
そして、数日後、文化祭のタイトルが生徒会長によって発表された。
今からクラスに帰って露店の決定だ。
ガラガラガラ・・・
教室の扉を開けると、生徒たちがワイワイと文化祭について話し合っていた。
「さ~て、じゃあ話し合おうか。それより、みんな。どうだ?今年のテーマは」
俺がそう聞くと、生徒たちは一斉に「賛成~!」と盛り上がった。
「だろ~俺もいいと思ったんだよな!!!」
「このテーマ考えた人、あたし知ってるよ!」
突然、島崎がそう言って立ち上がった。
「へ~そうか。まぁ、誰でもいいじゃんか」
俺はそう言って島崎を座らせようとしたが、次の言葉で俺の動きは止まってしまった。