『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
体育館は、お客さんがご飯を食べたりなど、フリースペースとして開放している。
だから人でいっぱいなんだ。
俺は、生徒会の生徒が持っていた帽子を借り、それを被った。
人でいっぱいの体育館の中を走り回り、必死で探す。
「いた~・・・・・」
端っこのほうで座り込んでいるあいつを見つけた。
俺は帽子を深く被り、妃菜のところへと向かう。
「ちょっと来て」
「えっ・・・なに・・・・?」
いきなり手を握り、俺は妃菜を人気のない場所へと連れ出した。