『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「ちょっと誰・・・?!」
俺は振り返り、帽子を外した。
「せ、せんせ・・・・・」
妃菜は驚いた表情を浮かべ、すぐに俺から目線を逸らした。
「なんで逃げたんだよぉ~」
俺は妃菜のほっぺをつまむ。
「いたいよぉ先生~・・逃げてないもん・・・」
「だって俺と目が合っただろ?」
「合ってないよ・・・・。先生はあの女の子しか見てなかったもん・・・・」
摘まれたほっぺを触りながら、妃菜は言った。
もしかして、ヤキモチ????
「まじか~!妃菜、お前かわいいなぁ!俺は嬉しいよ。ヤキモチだろっ??」
嬉しくて、意地悪してみる。