『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
文化祭が無事終了し、俺はいやいやながら蓮見先生に連絡先を教えた。
妃菜には、なんとなくだけど・・内緒にしておこう。
本当になんとくなくだけど、そう思った。
「ありがとうございます!じゃあ、私おいしいイタリアンのお店知ってるんで、そこ予約しておきますね!!」
そう言って蓮見先生は帰って行った。
「店決まってんなら連絡先とかいらねぇじゃん・・・」
なんか気も進まないし、納得がいかない。
なんだろう・・モヤモヤすんな。
「あっれ~?めずらしい所見ちゃった。どしたの、女性の先生なんかに連絡先なんか教えたりなんかして。まぁ別に変なことでもないけどさ」
困ったときの救世主がまたしても俺の目の前に現れてくれた。
「せんせ~、俺なんか納得いかないんすよね・・・」
「はい?」
俺はさっきの出来事を先生に話すことにした。