『リナリア』~生徒に恋した体育教師~





「先生、いいの!?ホントにいいの!?」



島崎が俺のところに真っ先にやってきた。




「おう。その代わり、俺と村上先生が監督についてルール付けもする。いいな?」






「うん!!!いいよ!!先生も参加してくれるなんて嬉しい!ありがとう、本当にありがとう!」





目に涙をためながら、俺の手を握る島崎。




生徒が喜んでる表情を見れたとき、教師やってて良かったと心から感じる瞬間だ。





「おい、お前ら、この日までに課題ちゃんと全部終わらせとけよ!じゃないと中止にするからな~!」







「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁい!!」」」」」






今までに聞いたことのないような元気の良い返事だった。







肝試しは、8月の10日に決まった。









< 25 / 265 >

この作品をシェア

pagetop