『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
不思議な存在
そして、夏休みが始まった。
生徒は休みなのに、俺らは休みなんてない。
毎日学校に行き、部活に行ったり、職員会議をしたりと大忙しの毎日だ。
そんな俺に神様がちょっとだけご褒美をくれたのかな。
いつもは他の体育館で練習しているバトミントン部が、今日は学校で練習していた。
昼からは、うちのバスケ部と交代。
時計の針がちょうど12時をさしたとき、バトミントン部も片付けを始めていた。
体育館を覗くと、一年生がせっせと片づけをしている。
「あっ」
一人で黙々と片づけをしていたのは、相川だった。
うわ・・あいつちっせぇくせに沢山持ちすぎだろ・・。
なぜが気になって、相川を目で追う。