『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「・・・・・・・・・・・」
長い沈黙が続く。
なにか言ってくれないと、俺、泣きそう。
「ひ、妃菜・・・・・・?」
ん?あれ??
応答がない・・・・・・。
もしかして、固まってる??
「おーい、戻ってきて~?」
「あっ・・・ごめ・・・・・。せんせぇぇぇぇ・・・・」
ぶわぁっと泣き出す妃菜。
「おい、泣くなよ~。俺が泣きたいよ」
「先生・・・なんでこんな反則ばっかりするの?どうしこんなにドキドキさせるの?この花の花言葉は、私の気持ちだよ・・・・。私なんかで本当にいいの?」
「良いに決まってる。妃菜じゃないとダメなんだ。妃菜がいてくれたら、俺、一生ドキドキしっぱなしだろうけど。一生一緒に恋愛をしたいのは、お前だけだから。俺と恋をもっともっと知ってください。相川妃菜さん。」
俺は妃菜に手を差し伸べた。
「もちろんです」
俺の手を握ってくれた妃菜の手は、温かくてドキドキした。
これからも、たくさん恋愛してこうな・・・・・・・・。