『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
小さな体で、ラケットを何本も持ち、その他練習に必要なものをたくさん抱えている。
たしかバトミントン部の部室・・外だったよな。
先回りして、部室があるところまで行ってみた。
部室の近くには、先生たちの喫煙所がある。
「よいしょ・・よいしょ・・・。きゃああ~」
ガッシャーーーーーン。
喫煙所で何事もなさそうな感じで座っていると、ものすごい音が聞こえた。
きっとあの声は、紛れもない、あいつだ。
急いで音のするほうへ向かう。
「あいててててて・・・・・」
「えっと・・相川、大丈夫・・・???」
いかにもこけました!って感じで倒れていた相川。
「あ・・・・穂波せんせ・・?」
俺の声に気づき、相川は顔を上げた。