『リナリア』~生徒に恋した体育教師~






そして、当日の夕方5時半。



集合場所は体育館。



俺らは少し早く来て映画を見る準備を行った。





5時15分を過ぎると生徒が次々にやってくる。




「せんせー久しぶり!日焼けした?真っ黒じゃん、かっこい!」





俺のことを好きだというBクラスの生徒が、胸元がいっぱいあいた服を着て俺に近寄ってきた。





「まぁ、夏だしな。それよりお前、何だその服。そんなカッコしてっと虫にすげぇ刺されるぞ。」





「やだーっ(笑)先生ったら、そんなこと言わないでよ~!」


と、バシッと俺をたたく。





「あーいたっ!冗談じゃねえぞ、本気で言ってんだ」




まったく、最近の若者は。



力の加減というものを知らんのかね。





本気でいてぇし。













< 35 / 265 >

この作品をシェア

pagetop