『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
そして、当日の夕方5時半。
集合場所は体育館。
俺らは少し早く来て映画を見る準備を行った。
5時15分を過ぎると生徒が次々にやってくる。
「せんせー久しぶり!日焼けした?真っ黒じゃん、かっこい!」
俺のことを好きだというBクラスの生徒が、胸元がいっぱいあいた服を着て俺に近寄ってきた。
「まぁ、夏だしな。それよりお前、何だその服。そんなカッコしてっと虫にすげぇ刺されるぞ。」
「やだーっ(笑)先生ったら、そんなこと言わないでよ~!」
と、バシッと俺をたたく。
「あーいたっ!冗談じゃねえぞ、本気で言ってんだ」
まったく、最近の若者は。
力の加減というものを知らんのかね。
本気でいてぇし。