『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「相川さんが・・・・・!?」
相川・・・・・・???
「相川になにかあったのか!?!?」
思わず男子生徒の肩をガッと掴む。
「階段から、落ちてしまったみたいで・・・痛くて動けないって!」
「なにぃぃ!?」
村上先生と目で合図し、俺が校内へと向かった。
1階の図書室の前、みんなが心配そうに相川を囲んでいるのが見えた。
「相川・・!大丈夫か・・・?!」
相川に声を掛けると、「大丈夫」と微笑んだ。
「でも先生、妃菜立てないって。このまま続けるのはもう無理だよ」
「マジか・・・。わかった、なら俺が保健室まで連れてくよ。保健の先生いなくても、湿布の場所くらいなら分かるだろ」
俺は相川の反応も聞かないで、相川を抱き上げた。