『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「駐車場はこちらになります」
校門に立ち、車を誘導する。
中には学校から家が近いのか、歩いてくる生徒もいた。
「お・・おはようございます!!」
緊張しながらも、俺たち教師に挨拶をしていく生徒たち。
「おう!おはよう!!」
俺も生徒に負けないくらい、元気よく挨拶をした。
「なんか気合入ってんね~。まだ入学式でもないのに(笑)」
村上先生が隣で笑う。
「だって、何か嬉しいじゃないですか!新しい生徒に会えるの!」
「はぁ~。君は先生の鏡だね、尊敬するよ」
俺のテンションとは反対に、慣れた様子で作り笑顔を見せる村上先生。