『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「だから、モテモテの先生に相手を振り向かせる方法を教えてほしくて!」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・おーい??せんせー?」
はっ!再び、斉藤の言葉で我に返る。
まだ一人でズーーーンとしてしまっていた。
「あ・・すまんな。ちょっと考え事・・。で?なに?」
話を聞いてなかった俺に、少しイライラした口調で話す斉藤。
「だーかーら!どうやったら、彼女を振り向かせられる?今まで何人もの女を相手にしてきたんだろ~?教えてよっ!!」
はぁ、まったく。
何で俺にはこういう噂がつきないんだよっ・・・。
俺は、小学校のころからバスケ一筋だったし、今まで付き合ってきた人だって、たったの3人だけ。
それだって、俺からちゃんと告白したし。
「はぁぁぁぁ?なんだそれっ。俺には、今まで何もの女を相手にしてきた記憶なんてねぇぞ、あほ。誰からの情報だよ。だいだい・・・相川は、誰がすきなんだよ・・?そういう情報もねぇの??」