『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
☆…第3章…☆
3度目のピンチ
斉藤のカミングアウトから、数日。
なんの噂も聞こえてこない。
付き合って・・・ないよな????
バカだ、俺。
隠し通す、卒業までこの想いはしまっておくつもりだったのに・・・。
全然、有言実行できてない。
ライバルがいると分かった途端、今まで以上にあいつを取られたくない・・なんて思ってしまったから、さぁ大変。
毎日ドギマギの連続。
しかも今日は、Bクラスの体育あんじゃ~~~~ん。
そう思っていると、またチャイムがなった。
「穂波先生~、次、ウチのクラスの体育でしょ~。早く行ってくださーい。」
「は~い・・・」
村上先生に促されながら、グラウンドに向かう。
相変わらず、準備の早いクラスだ。
もう整列して俺を待っている。