『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
相川を見ると、スヤスヤと眠っていた。
こんな顔して眠るんだ・・・・。
そんなことを思っていると、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
相川との時間も・・・これで終わりか。
俺が、体育館へ戻ろうとした時。
「せんせい・・・・・」
その小さな声で、俺の動きが止まった。
ゆっくりと振り返る。
かわいい瞳をぱちくりさせて、相川は俺を見ていた。
「おお・・・相川、大丈夫?俺、誰だか分かるよな??」
すぐに相川のそばへと近寄った。
相川は、ふふふと微笑み、布団で顔の半分を隠す。
「分かるよ、当たり前。また・・先生に迷惑かけちゃったね。ごめんね・・」
相川は申し訳なさそうに謝った。