『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
お前の好きなやつって俺なの・・?
思わずそう聞いてしまいそうだった。
でも、それは神様が許してくれないのだろう。
「妃菜~!大丈夫!???」
俺が言おうとした瞬間にBクラスの生徒がやってきた。
「うん、大丈夫。心配かけてごめんね」
「全然だよ!!せんせ、妃菜をまた助けてくれたね!ありがとう!」
そう生徒にお礼を言われた。
「当たり前だろ、俺の生徒なんだから。じゃあ、後は頼むな。俺は教官室に戻るから。相川、今日はしっかり寝ろよ。」
そう言って、俺は保健室を後にした。
教官室に戻る途中も、俺はちゃんと歩けているのか不安になるほど、宙にふわふわと浮いている気分だった。
好きなんだろ???だったらぶつかっていけよ!
という悪魔と。
生徒を好きになるなんて最低だ!
という天使が・・・・・葛藤をする。