『リナリア』~生徒に恋した体育教師~






「どうして私を呼んだの?」



相川の質問に、少し戸惑う。



う~ん、逢いたかったから?




なんて言えないし。




「お前、バスケうまくなりたいって言ったろ?だから、バスケの先生である俺が少しだけ教えてあげようと思ってな」




「ええ~!!?」



本気で驚いている様子の相川。




迷惑・・・だったかな。





「イヤなら・・・・いいんだけどさ」





少し拗ねた言い方をすると、相川は全力で首を横に振った。





「なに言ってるの、先生!嬉しいよ、私。先生とふたりだけの授業なんでしょ?」






「まぁ、そうなるけど・・・」




「それなら、なお更嬉しいな・・・・。だって、先生を独り占めできる・・・」



相川の言葉に驚いて、何も言えなくなった俺。










< 70 / 265 >

この作品をシェア

pagetop