『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「あ~・・・・」
まだ、心臓ばくばくしてる、俺。
何が“もう少し俺と一緒にいて”だよ?
俺はキザ野郎か!!
相手が相川だからよかったものの・・・ほかの人だったら完璧引かれてたよな。
でも、どうしてだか、相川と一緒にいると心の声が自然と出てくる。
思ってることがそのままストレートに。
不思議だな・・・。
誰もいない教官室、シーンとした空気の中で俺はそう思っていた。
「せんせ~?」
そんなことを考えていると、扉から可愛い声が聞こえた。
「お~入っていいよ~」
俺がそう言うと、そぉ~っと顔を覗かせる相川。
やっぱりこいつ、子犬みたいだ。