『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
教官室でしばらく話した後、俺は相川を車に乗せて家まで送った。
そういえば、この車を買って女の人乗せたの、相川が初めてだ・・。
ていうか車のなか、掃除してねぇ・・・きったね~な、なんて思ってないといいけど。
「うわ~先生の車、かっこいいね!」
相川は俺の思いとは裏腹に、俺の車を見てはしゃいでいた。
「そうでもないよ。汚いけど、ごめんな」
「ううん!男の人の車にしてはキレイだよ!・・て言っても男の人の車に乗るのは今日が初めてなんだけど・・えへへへ・・」
「あ、そうなんだ~・・」
相川も初めてなんだぁ。
相川の初めて宣言に、俺も嬉しくなって一緒に笑った。
まるで恋人みたいじゃん。
って自惚れんなっ!俺!!
ニヤニヤしてしまう自分にグーパンチをして喝を入れた。