『リナリア』~生徒に恋した体育教師~




そして瞬く間に一日が過ぎ、放課後になった。





体育館を覗くと、今日はバトミントン部が体育館を使って練習していた。



よっしゃ。





やっぱり今日しかない、相川と話すには。




スーツを着てきてよかった。




そして数時間がたち、俺は再び体育館を覗くと、バトミントン部は片づけをしていた。






あの日・・・初めて話した日のように黙々と片づけをしている相川。



俺はあの時みたいに、先回りをして喫煙所で待っていた。






「よいしょ・・よいしょ・・・」




小さな声が聞こえる。



今度はこける前に、あいつを助けてやろう。





そう思った時だった。




「きゃあ~!!」



という悲鳴とともに、荷物が散らばる音がした。








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