『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「ウソだろっ・・・!?」
俺は急いで声がする方へと向かった。
「おい、相川大丈夫か?!」
走って駆け寄り、相川に手を差し伸べる。
「せ、せんせい・・・!どうしてここに??」
相川は驚きながらも、俺の手につかまり立ちあがる。
「ありがとう・・・」
「あ、あぁ・・。ちょっと喫煙所にいたら、物音が聞こえたから・・」
よそよそしい二人の会話。
がんばれ、俺!
なんのために気合い入れてきたんだ!
自分にエールを送る。
「あのさ!今日って・・・「あ、荷物片づけなきゃ。ありがと、先生・・」
俺が言おうとしたとき、相川は俺の言葉にかぶせてそう言った。
まるで・・・聞きたくない、そういわれているようだった。