気ままな猫と暴走族の彼等
『わかった、行くね。斗真が担任だっけ?』
「あぁ」
『優兄も春兄もここまでありがとう!龍ちゃんまたねっ』
「おう!いつでも理事長来いよ!」
『うん!』
早く教室に行かないとホームルームが終わっちゃうからね。
「ついて来て、萌愛」
『うん!』
ーーー…
ーーーー…
理事長室を出て斗真と話をしながら歩く。
すると話の中で教えてもらったわたしのクラス、1-3が見えた。
「ここです」
斗真の話し方が変わるのはよくあること。
素の斗真は敬語を使うことが多い。
怒らせると怖いかな…。