気ままな猫と暴走族の彼等
「お前らは馬鹿か?何のためにお前らがいると思っている?」
「「……」」
まさかお父さん、二人にわたしの護衛をしろとかって言うつもりじゃないよね……?
そんなこと……
『お父さん、わたし転校する』
「「萌愛!?」」
わたしはさせない。
「萌愛ならそう言うと思ったわ」
そう言いながら奥の部屋から現れたお母さん。
『おはよう、お母さん』
「おはよう、萌愛。…はいこれ」
お母さんはニコニコしながら歩いてきて、手に持っていた袋を渡してきた。
『これは?』
「制服とかウィッグとかかしら」