気ままな猫と暴走族の彼等

『……そ、そっか』


用意がいいな、と苦笑いを溢しながらも袋を受け取った。

「よかったわ。萌愛がパパのわがままをきいてくれて」

「萌愛なら転校してくれると思ってたぞ〜」

「「……」」

賑やかに談笑する両親と、動かず話さず、ただ立っているだけの双子の兄二人。

放心状態の兄二人を不思議に思いながら両親に思っていたことを聞く。


『……学校っていつから?』




「「今日からだ(よ)」」

「「『はあ!?』」」


思わず絶句。

吃驚仰天だよ……。

そういうことならもう少し早めに言ってくれないと困るよ……。


『はあ……』

相変わらず能天気な両親にため息を吐きながらも自分の部屋へと戻った。
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