【完】君とは、ここまで、なんだ。
――――――…
「ーーっ…、嘘つきっ…!!」
今更になって、涙が溢れるようにこぼれる。
誰もいない、
一輪だけ咲いている、桜並木の中で、
私は泣き叫んだ。
あのとき、あんな約束してなければ。
あのとき、もっと波留を大事にしていたら。
そもそも、波留に出会ってなければ…。
…後悔を、いい始めたらきりがない。
波留と出会ってなければなんて、嘘もつき始めちゃってる。
あのときに戻りたい。
私は、強くそう思う。
だけど、