my existence sense-神が人を愛す時-







「―――。
はい、判りました」



「はいよー、了解了解!」




動き出していく。
世界を揺るがす計画。

世界はまだそれに気付くこと無く穏やか。
だがその世界を揺るがす足音は確実にもう直ぐ傍まで歩み寄る。
ヒシヒシと静かに世界は軋み出していた。









「それじゃあ、頼んだよ」



「はい」


「おぅ」







...........。

キイィ.......バタンッ。


話が纏まった後は意外とさっぱりだった。

三人は今後の事を軽く話した後に何事も無かったかのように身を翻す。
軍議は終了。
ジーザスとバロンはキルファの居る広間を後にする。















「..............何だかとんでもないことが動き出してしまった気がします」



「んあ?そうかぁ?」



「そうかぁ?って.........貴方には危機感とかそう言うものは無いんですか?」



「危機感?んなものねぇさ?
もう引き受けちまったしな!ハッハッ!
一度引き受けたもんを投げ出すのは男が廃るぜ?」



「投げ出すとは言っていません。
ただ少し不安も残るのも事実ですから。

―――。
ですが一度引き受けた命は全うするのは僕のポリシーです。
やるからには徹底的にやりますよ」



「まぁどうにかなるんじゃねぇの?
この先に起こることなんて誰にも判りゃしないんだ、考えるだけ無駄無駄」



「.........。
前向きというか能天気というか」




ッ。





「っと!
んじゃ俺はこれで!」



「って、何処に行くんですか!?ジーザスさん?!」



「あ?あぁ、これからの準備だよ準備ー」



「あ......あぁ準備ですか。
珍しいですね、ジーザス貴方にしては真面目―――」



「そうだ!
これから先本格的に事が動き始めりゃ酒も女も遊びも出来ねぇ!だからその前にやり尽くさねぇとなぁ!」



「......................」







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