両想いだって辛いんです
3
放課後になっても、私にはまだ一人も友達ができなかった。
杏奈ちゃんはというと、女子にも男子にも囲まれていたし
なによりも、もう馴染んでいる様子だった。
わたしはだめだなぁ・・・
「よっ」
急に話しかけらてびくっとなってしまった。
「まだ友達できねーのか?」
なんだ金髪か・・・・・・
「はい。」
「ぷっ、ウケる」
「あ~もう、いいですよ。
おちょくりにきたならやめてください」
「はぁ~い」
金髪が私から離れると女子数人が金髪を囲んでいた。
はぁ、嫌なやつ。
「ねぇねぇ、うち智恵理っていうんだけど
よろしくね。」
「あ、よろしくおねがいします・・・。」
さっきの髪長い子だ。
「敬語なんてやめてよ」
「あ、はい。じゃなくて、うん!」
「あははっ、おもしろい」
「そ、そうかな・・・。」
なんか優しい頼れるお姉さんて感じだな。