アサガオ ~君と過ごした1642日~
「実は私もお母さんから避けられてるの。
私、弟いるんだけどね
生まれつき病気持ってて
しょっちゅう入院してるの
お母さん、毎日毎日病院行って
帰ってこない日も多いの
私が風邪ひいても、弟のほうに行ってしまうの
だから言ったの
"お母さん私のことどうでもいいの?"
って
そしたらお母さん違うって言ってくれなかった。
"そんなに嫌ならこの家から出てって"
って言われた。」
私も親のこと言ったけど
篠川君私のこと変に思ってたらどうしよう。
「一緒だな。」
「え....?」
「お互い親に見捨てられたんだ。
俺ら似てんのかもな。」
篠川君は静かに笑ってた。
「うん、そうかも。」