アサガオ ~君と過ごした1642日~
~朱side ~
「はい!
これで大丈夫!
あと、これで冷やしといてね?」
「朱、ありがと助かった。」
怜の笑顔見ると
ドキドキがやばい!
「....うん。
じゃ、そろそろ私帰るね?
お母さんにおじゃましました
って言っといて。」
「お母さん.....か。」
「ん?どうしたの?」
「いや、もうあいつ.....
この家に居ないから。」
え?
まさか、本当に怜のこと置いてっちゃったの?
「昨日帰ったら"出ていく"って言って
でかい荷物持ってあの男と
一緒に出てった。
.....だから、俺今日から1人暮らし。
ごめんこんな話し
朱にしか言う人いなくて。」
「1人暮らしなんだ.....
私と一緒だね。
私のとこは中2のとき
お母さんと弟が事故で死んだの。」
「俺らまた一緒だな。」
「うん.....そうだね。」
何かあの時のこと
思い出すなー。
あの時もこんなだったよね。
「.....もうこんな時間か。」