アサガオ ~君と過ごした1642日~

~朱side ~

「はい!
これで大丈夫!
あと、これで冷やしといてね?」

「朱、ありがと助かった。」

怜の笑顔見ると
ドキドキがやばい!

「....うん。
じゃ、そろそろ私帰るね?
お母さんにおじゃましました
って言っといて。」

「お母さん.....か。」

「ん?どうしたの?」

「いや、もうあいつ.....
この家に居ないから。」


え?

まさか、本当に怜のこと置いてっちゃったの?


「昨日帰ったら"出ていく"って言って
でかい荷物持ってあの男と
一緒に出てった。
.....だから、俺今日から1人暮らし。

ごめんこんな話し
朱にしか言う人いなくて。」

「1人暮らしなんだ.....
私と一緒だね。
私のとこは中2のとき
お母さんと弟が事故で死んだの。」


「俺らまた一緒だな。」

「うん.....そうだね。」


何かあの時のこと
思い出すなー。
あの時もこんなだったよね。


「.....もうこんな時間か。」







< 24 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop