アサガオ ~君と過ごした1642日~
「はー、遅かったか。」
そんな声が
この暗くなった体育館のどこからか
聞こえた。
私の他に乗り遅れた人いたんだ。
誰だろう?
「....あ! 森澤さん」
....あ。
立っていたのは篠川君だった。
期待した私がバカでした。
「篠川君、むかえまだなの?」
「来ないよ。」
「え? でもお母さんいるんじゃ....」
「あいつが来るわけねえよ。」
篠川君の表情が私には
どこか寂しげな感じ
にも見えた。