大好きなのは当たり前。愛してるのは喜ばしい。~短編~
まだ夕方の4時だけど、
薄暗くて寒かった。

けど、私には風景がかなり輝いて見えた。

「へへへ」

頬がゆるむ。

早く公園につかないかな。

早く会いたい。




公園につくと、彼は私より早く来ていた。
まだあのメールから少ししか時間経ってないのに。


「会えたね」
「うん、会えた」


ちょっとニヤニヤしてしまった。
どうしよう、収まらない。


彼が顔をそらす。

「私…変な顔してた?」
「いや……にやけちゃったから顔見せられない」


あ、同じだ。
嬉しくなってさらににやけてしまう。


「一緒だ」
彼が少し微笑んだ。

「会いたいなんて言って、
 迷惑じゃなかった?」

「ううん。嬉しかった。
 会いたいなんて初めて言ってくれたじゃん。
 

 会いたくないのかと思ってたから……」


「草食系ですね」

「うるさい」

彼も笑ったから、私も笑った。
あぁ幸せだなぁ。
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