桜の樹の下【短編】のレビュー一覧
夜桜の下、彼女を待つ、男に話しかける女。 最初はどこかおかしい話が、何故か自分でも忘れた過去の話を女がしだして…? どうなるんだろうと、引き込まれていく作品です
桜といえば 綺麗、美しい‥ そんな言葉が頭に浮かびます。 そこに男女が居たら、素敵な恋があるって思ってしまいます。 けど、どうなんでしょう… 桜をじっと見つめてみて下さい。 ネタバレになるのでこれ以上は言えない(-.-;) 是非最後まで読んで欲しい作品です!
柔らかい印象が尻上がりに感情を膨らませ、意外性を伴いながら、最後は余韻を引く良い作品に仕上がっています。 ケータイ小説ならではの気軽さと、基礎を押さえた進行は従来小説の読者からしても見事と思える。 欲を言うなれば、文の装飾をもっと美しいものにして欲しいと感じます。 修辞技法から、時の表現と映像の広がりを明瞭にすると更なる良作に化けるかと。 野いちご作家の中では上級クラスの技能に惚れ惚れしました。 今後とも注目させて頂きます。
お話の始まり方が素敵です。 私はラストのどんでん返しよりも オープニングが、この作品の最大の魅力なのではないかしら・・・ なんて、思いました。 桜の、花びらが ひらひらと、揺れながら はらはらと、舞い落ちながら 想いは、怒り、悲しみ、切なさ、もどかしさ、いとおしさ 一体、どれが一番強かったのか。 私もオンナなので、そんな事を考えてしまいました。 素敵でした。
桜の雰囲気が非常によく出ています。 そこで何が起こったのか? 男と女の会話だけで解き明かされます。 但し、短編ながら、もっと短編にしても良かったかもしれません。 桜の雰囲気に飲まれたとしても、会話でジラし過ぎた感があります。 内容は良いです。 結末まで我慢できる人はどうぞ。