Melty kiss

「言いたくないなら、無理に言わなくて良いよ。」


優斗は優しく目の前にいる私の頭を撫でながらそう言った。でも、今の私には、その優しさが不安を大きくする物にしかならなかった。


「大丈夫。そんなことで嫌いになったり、軽蔑したりはしないから」


「嘘つき。」


「えっ?」


「優斗は…優斗は私に触れようとしないじゃない!本当は甘えてばかりの私に呆れて嫌になってるんじゃないの!?だって…優斗は…」


優斗は、そう言いながら泣きじゃくる私に目を丸くして驚いていた。それは、すぐに切なそうな表情に変わった。
でも、今の私は感情を抑えるなんて出来なかった。

(なんでそんな切なそうな顔をするの?)


「華恋!」



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