Melty kiss
…………side優斗
「僕は、触れようとしなかったんじゃない。ずっと触れたいのを我慢してた。本当は、今みたいにキスもしたいし、その先だって…。でも、僕だけの思いで…感情で動けば傷つくのは華恋だ。華恋の心に居るのは僕じゃないかもしれない。なのに、僕の思いのまま行動するわけにはいかない。」
「どうしてそんな事言うの?傷つくわけ無いじゃない!優斗は私の彼氏だよ?傷つかないし、私が好きなのは「華恋」
「華恋、もう夜も遅いし、部屋や着替えも用意させてあるからもう休もう。明日、僕は仕事があって無理だけど、藤村に送らせるから」
「優斗、聞いて」
「華恋、お休み」
僕は、なかば無理矢理、華恋を自分の部屋から出した。
(君は自分で気付いてないだけだよ…)
「暫く距離をおいた方が良いのかもしれないな。お互いのためにも…」
その言葉は誰もいない自分の部屋に虚しく漏れただけだった。
優斗side(終)・・・・・・