Melty kiss
私は、藤堂優斗を家に呼び出して、お互いがほしいものを手に入れるために手を組んで協力しようと提案した。
(勿論、そんなのうわべだけで貴方を利用させて貰うだけなんだけど。)
「どう?悪い話じゃないはずよ。どちらにとってもメリットしか残らないわ。」
(メリット…ね…貴女の狙いはバレバレなんですけど)
「分かりました。手を組みましょう。」
(掛かったわね!!)
私は心の中で笑った。
(期待の次期当主なんて、名ばかりじゃない。ちょろいわ。如月華恋にも私の屈辱を味あわせて差し上げなくちゃね。)
私は、この時には藤堂優斗という人間をまだ甘く見ていて本当の実力を知らなかった。
雅side(終)・・・・・・