Melty kiss
溶けきった恋

確信

私は、よく利用するショッピングモールでお兄ちゃんの私服をあれこれ選んでいた。


「あっ、これあててみて。」


「おい、華恋。俺は普段からちゃんとしたブランドのスーツを来てるんだ。」


「ブランドを身に付ければいいってもんじゃないの。だから、お兄ちゃんはダサイんだよ。」


「あっこれもいい」


「おい。どんだけ買う気だ」

「お兄ちゃんはダサイからこれくらい買っとかないと。はい、最後」


「ったく、買ってくるから待っとけよ」


「うん。」

結局、ショッピングモールに着いたのがお昼近かったのもあり、1日はランチとショッピングで終わった。

でも自分の気もちは、最初から決まっていたかのようにすんなりと答えは出た。


(私、やっぱり―――)



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