Melty kiss
信じたくなかった。でも同時に、心臓が嫌に高鳴るのを感じた。
「そう。妻の彼を奪ったのは君のお母さんだ。」
「………。」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。でも、嫌な予感は的中してしまった。
「安心しなさい。華恋と君は兄弟でも何でもない。さっきも言ったように、妻を捨てた彼も遊ばれていただけだ。それに、大分昔の話だ。君が気に病む必要もない。」
それでも、僕は複雑な思いで一杯でやりきれなかった。
「そんな顔をするな。私は君になら話しても大丈夫だと思ったから話しただけだ」
「華恋の事をよろしく頼む。あと、1つお願いがあるんだが……」
僕は、その言葉に思わず目を見開いた。
優斗side(終)・・・・・・