Melty kiss
……………Side優斗
今日は、華恋が退院する日だ。記憶は、相変わらずだが、体調や精神的なものも順調に回復し出しているみたいだ。
僕は、退院する日くらい紘輝に任せるべきかとも思ったが、1からやり直すために今は海外だ。
「華恋、手続きすんだ?」
「うん。来てくれてありがとう」
「いや。ちょうど休みで良かったよ。もう、いい時間だし、お昼食べて帰ろうか?」
「え?」
「お腹空いてない?」
「う…空きました」
相変わらず、華恋は素直で顔や態度に出やすい。
「まっ、そこが可愛いし、からかい甲斐があっていいんだけど…」
「??」
「何でもないよ。何食べたい?」
「クレープ」
「それは、デザート」