Melty kiss
出会いと再会
「華恋様、優斗様がお見えになりました。」
「はい。有り難うございます。」
優斗こと、東堂優斗はお兄ちゃんと同じ歳で私より2つ上の26歳。如月家と並ぶ世界が認める藤堂家の次期当主。ちなみに現在の私の彼氏。
「おはよう。ごめんね、待たせて」
「大丈夫。そんなに待ってないし、1日は長いんだからゆっくりしよう。あっ、でも華恋といると時間なんてすぐに過ぎちゃうけどね。」
「もうっ///」
今日は、優斗とドライブデート。優斗は凄く優しくて、会ったばかりの時も私が如月の人間でも、そういうの抜きでわたしという1人の人間(ヒト)として見て接してくれた。
私は、その優しさが眩しかった。
けど、それ以上に嬉しくて甘えすぎていた事に気づかないまま時を過ごしてた。