Melty kiss
私は、緊張でガチガチだった。顔だってトマトと良い勝負だろうくらい真っ赤で熱を持ってるのが分かる。
(まさか、優斗さんの部屋で2人きりなんて…)
一方、優斗さんは肩を揺らして必死に笑いを堪えている。
「もう!酷いです!何がおかしいんですか!?」
「ごめん。変わってないなって思って。華恋、付き合い始めて、始めてきた時と全く一緒の反応だから。」
「ん~」
「拗ねない、拗ねない。それより、華恋。聞いて欲しいことがあるんだ。」
「はい。」
「華恋のお父さんに会って話をして来たんだ」
「?何を?」
「如月グループを吸収合併という形で僕に任したいらしい」
「えっ?」
「華恋にはお兄さんがいる。だけど、如月現当主の決断は自分が大きくした会社を堂グループに吸収させ、藤堂グループの当主に任せる。総一郎さんの言葉には、強くて譲れない決断だっていうのが凄く伝わってきた。」
「僕は、責任をもってその期待に応えられるように頑張らせてもらうつもりだよ。ただ、それにはどうしてもの必要な人がいる」
「必要な人?」
「華恋、結婚しよう」
優斗side(終)・・・・・・