tender dragon Ⅱ
何でこんなに気合いが入ってるのか分からないけど、メイクだけじゃなく髪まで綺麗にしてもらって。
鏡を見ると、ナチュラルたけど、綺麗なメイクをしたあたしがいた。
「すごい…」
目も唇もキラキラ輝いてる。
メイクをしないわけじゃなかったけど、あたしのはナチュラルなんてもの、通り越しちゃってたんだな…
「やっぱり美波可愛い!」
大きな芽衣の声に反応したクラスメートが、少しずつ増えていった。
いつのまにか、若干の人だかり。
「美波ちゃん可愛いよ!」
「お人形みたい!」
「川原さんすっげぇ可愛いじゃん」
「やば、惚れる…」