tender dragon Ⅱ

何度傷ついても、泣いても……彼があたしだけを見てくれるなら、そんなの帳消しになっちゃうんだから。


少し緊張してる?

そんな風に見えた。

だけど彼は笑顔で……


「俺、美波が好きだ」


あたしの心を奪っていった。

望んでいた言葉。

聞きたかった言葉。

希龍くんからじゃなきゃダメな言葉。


ねぇ、聞き間違いじゃないよね?

あたしのことが好きなんだよね?


「俺と付き合ってください。」


何度も何度も頭の中で繰り返される。

< 194 / 198 >

この作品をシェア

pagetop